抵抗感と意図的なリセット
「止まる」ことへの抵抗感をどう乗り越えるか
「止まる」ことへの抵抗感をどう乗り越えるか
誰もが感じる抵抗感
「止まる」ことに抵抗を感じるのは、あなただけではありません。
ランナーなら「歩いたら負け」と感じる。働く人なら「休んだら置いていかれる」と感じる。
この抵抗感は、責任感のある人ほど強く感じるものです。
抵抗感の正体
よくある気持ち
- 「弱いと思われたくない」
- 「自分を許せない」
- 「ここで止まったら負けだ」
- 「周りに迷惑をかけてしまう」
- 「止まったらキャリアが終わる」
- 「休んだら置いていかれる」
なぜこう感じるのか
これらの気持ちは、「頑張ることが価値である」という価値観から来ています。
- 頑張っている人は評価される
- 休んでいる人は怠けていると思われる
- 止まることは「諦め」や「敗北」
この価値観は、ある意味で正しい。努力することは大切です。
でも、止まらずに進み続けると、いずれ本当に止まらざるを得なくなる。
ランニングの場合
「歩いたら負け」という感覚
マラソン大会で、周りのランナーが走り続けている中、自分だけ歩き始める。
「歩いたら負け」「周りに抜かれる」「格好悪い」
この気持ちは、多くのランナーが経験するものです。
現実:歩かないとどうなるか
でも、歩かずに走り続けると:
- 後半に潰れる
- 足が攣る、痛みが出る
- ペースが大幅に落ちる
- 最悪、リタイア
結局、「歩かない」ことで得られる時間より、「潰れる」ことで失う時間の方が大きくなることが多い。
意図的に歩くことの価値
リセット走法では、「歩くこと」を最初から計画に組み込んでいます。
- 15分走って5分歩く
- 歩きは「回復」のための選択
- 計画的に歩くから、最後まで走り続けられる
「歩かない」のではなく「歩くことを選ぶ」。この発想の転換が大切です。
仕事の場合
「休んだら置いていかれる」という恐怖
仕事で休むことに罪悪感を感じる人は多いと思います。
- 「止まったらキャリアが終わる」
- 「周りに迷惑をかけてしまう」
- 「成果を出し続けなければ価値がない」
この恐怖は、ある意味で正常な反応です。責任感があるからこそ、止まることを恐れる。
現実:休まないとどうなるか
でも、休まずに働き続けると:
- 心身が消耗する
- パフォーマンスが落ちる
- ミスが増える
- 最悪、体調を崩して長期離脱
「休まない」ことで得られる成果より、「消耗する」ことで失うものの方が大きくなることが多い。
意図的に休むことの価値
リセット・ワークでは、「休むこと」を計画に組み込みます。
- 50分作業して10分休む
- 休みは「機能維持」のための選択
- 計画的に休むから、長く働き続けられる
「休まない」のではなく「休むことを選ぶ」。
抵抗感を乗り越える方法
1. 発想を転換する
「止まる=負け」ではなく「止まる=戦略」と捉える。
- ランニング:「歩いたら負け」→「歩くから最後まで走れる」
- 仕事:「休んだら負け」→「休むから長く続けられる」
2. 最初から計画に入れる
「疲れたら止まる」ではなく「15分経ったら止まる」と決めておく。
計画に入れておけば、止まることへの抵抗感が減ります。「決めていたから止まる」と思えるからです。
3. 目的を思い出す
何のために走っているのか?何のために働いているのか?
- 「速くゴールすること」が目的なら、歩かない方がいいかもしれない
- 「縁を味わいながら完走すること」が目的なら、歩いた方がいい
- 「長期的に成果を出すこと」が目的なら、休んだ方がいい
目的を思い出すと、「止まること」が目的達成のための手段だとわかります。
4. 小さく始める
いきなり「15分走って5分歩く」を実践するのが難しければ、小さく始めてみてください。
- まずは練習で試す
- 最初は30分だけ試す
- 仕事なら、1時間に1回画面から目を離すだけ
小さな成功体験が、抵抗感を和らげます。
5. 結果を確認する
実際に試してみて、結果を確認してください。
- 「歩いたけど、思ったよりタイムが落ちなかった」
- 「休んだけど、午後のパフォーマンスが上がった」
結果を確認することで、「止まっても大丈夫」という確信が生まれます。
コーチの言葉
100kmマラソンの前、コーチからこう言われました。
走ることにとらわれるな。目標は何だ? 12時間以内に100km地点に到達することが目標なら、歩こうが走ろうがゴールすればいい。 登り道は歩いて脚を温存したほうがいい。 止まっている間に一歩でも前に進めば、その一歩だけゴールに近づく。 走らなければならないのではなく、歩いてもいい。目標を思い出せ。
この言葉が、「止まる勇気」の原点の一つです。
走らなければならないのではなく、歩いてもいい。
「意図的なリセット」とは
何となく休むのではない
「疲れたから休む」「やりたくないから止まる」とは違います。
「意図的なリセット」とは:
- 回復のために止まると決めて止まる
- 計画の一部として止まる
- 機能を維持するための行為として止まる
弱さではない
「止まる」ことは弱さではありません。
- 長く走り続けるための知恵
- 長く働き続けるための戦略
- 自分を大切にするという選択
止まることを自分に許可できたとき、また歩き出す力が生まれます。
まとめ
「止まる」ことへの抵抗感は、自然なものです。
でも、止まらずに進み続けると、いずれ本当に止まらざるを得なくなる。
意図的にリセットを入れることで:
- ランニングなら、最後まで走り続けられる
- 仕事なら、長く成果を出し続けられる
- 結果的に、ゴールに辿り着きやすくなる
もちろん、結果がどうなるかは約束できません。
でも、「止まったら終わり」ではないことだけは確かです。
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