仕事漬けの日々と、痛みに鈍感な自分
はじめまして、かずな総合研究所 代表の江原です。
わたしはこれまで、月200時間超の残業が6か月連続で続いたことがあります。最高で250時間に達した月もあり、何度も職場で朝を迎えました。丸椅子を並べて仮眠をとったり、出張先でも徹夜し続けたり——振り返ると、異常な働き方だと思います。しかし、当時のわたしはそれを「辛い」とは感じませんでした。むしろ、それが普通だと思い込んでいました。
ところが、ふと周囲を見渡すと、同僚たちが次第に笑顔を失い、疲れ果てていく様子に気づきました。かつて明るかった先輩がどんどん元気を失っていくのを見て、「わたしには何もできない」という無力感を抱えながらも、必死に仕事に没頭し続けました。それがわたしの「頑張り続ける理由」だと思っていたのです。
しかし、今振り返れば、ここまで自分を追い込んでも「辛い」と感じにくかったのは、子どもの頃から痛みを意識しない癖があったからかもしれません。
子どもの頃、手のひらを骨折したとき、「痛いと思わなければ痛くない」と言い聞かせ、痛みを感じることなく過ごしました。結果、指が曲がったままで固まりましたが、それを「いい思い出」として捉えていました。そんな風に、わたしは痛みに鈍感で、辛さを感じにくいタイプでした。それが、無理をし続ける原因となり、ますます「頑張らなければ」と思うようになったのです。