連休最終日の夜、まだ休みは終わっていないのに、もう明日からの仕事のことを考えて気持ちが重くなっている。休み明けの朝、体が鉛のように重くて、なかなか布団から出られない。そんな経験があるなら、まず知っておいてほしいことがあります。
甘えだと決めつけない
連休明けのつらさが、すべて五月病というわけではありません。ただ、大型連休が明けた頃に心や体の調子を崩す人がいることに、厚生労働省も注意を呼びかけています。新入社員や人事異動など環境の変化があった人が、新しい環境になじめず、なんとなく体調が悪い、やる気が出ない。こうした状態を「五月病」と呼ぶことがあります。
厚生労働省の「こころの耳」は、五月病について、正式な病名ではなく、医学的には「適応障害」や「抑うつ状態」などの病気と関係があるとされることが多い、と説明しています。「行きたくない」と感じる自分を、意志が弱いせいだと決めつける必要はありません。
今日からできる、休み明けの乗り切り方
連休明けの朝、まず確かめられることが一つあります。今日、体が動くかどうかです。
今日、体は動くか
体が動かない日
体調が悪いと伝えて休む、それだけでいい、という選択肢があります。
体が動く日
今日やることを一つか二つに絞り、先に小さく動いてみる方法があります。
体が動く日でも、気持ちが上向くのを待ってから一歩を踏み出せず、なかなか動き出せないことがあります。そんなときは、先に小さく動いてみてください。気持ちは、後から追いついてくることがあります。
何につまずいたかが気になって仕方がない。そんなときは、次に何を一つ変えられるかを考えてみてください。
連休の最終日に、明日着る服や持ち物をあらかじめ用意しておくと、朝に選んだり探したりする手間が減ります。休み明けの朝は、いつもより少し早めに家を出て、通勤に余裕を持たせるのも一つの手です。着いてすぐにいつも通りのペースで働けなくても、それでいいと考えておいてください。
もう少し立ち止まって自分の状態を見つめ直したいときは、noteの記事「『会社行きたくない』と思ったGW明けの朝に、止まれなかった私が伝えたい3つの自問」も参考にできます。
それでも辛さが続くなら、相談できる窓口がある
一日中気分が落ち込んでいる。何をしても楽しめない。眠れない、食欲がない、疲れやすい。こうした状態が続き、日常生活に大きな支障が出ているなら、それは連休明けだけの一時的な重さではないかもしれません。
国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」は、そうした状態が続く場合、自己判断をせずに、精神科や心療内科などの医療機関に相談するよう勧めています。内科などのかかりつけの医師や、保健所、精神保健福祉センターの相談窓口を使うこともできます。
我慢を重ねるより先に、そうした窓口につながる道があります。
※ 出典: 厚生労働省「こころの耳」働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト 職場のメンタルヘルスケア季節のコラム「5月「五月病」とのつきあい方」、国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」うつ病。
※ 江原 和比己(えはらかずひこ)—— 産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会認定)/日本ブリーフサイコセラピー学会 正会員/かずな総合研究所 代表。IT領域で約25年のキャリアを経て産業カウンセラーに転身。100kmウルトラマラソン完走者。