セルフケア・休み方

連休明けに会社へ行きたくないとき

連休明けに会社へ行きたくないと感じる自分を、意志が弱いせいだと決めつける必要はありません。厚生労働省が「五月病」として説明する現象が新入社員だけでなく環境の変化があった人にも起こること、今日から試せる乗り切り方、そして相談できる窓口をまとめました。

江原 和比己(産業カウンセラー/かずな総合研究所代表)

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この記事の要点

  • 連休明けに「行きたくない」と感じる自分を、意志が弱いせいだと決めつける必要はない
  • 「五月病」は正式な病名ではなく、厚生労働省は新入社員だけでなく人事異動など環境の変化があった人にも起こりうるとしている
  • 気持ちが整うのを待つより、今日やることを一つか二つに絞って先に動く方法もある
  • 気分の落ち込みや体の不調が続き、日常生活に大きな支障が出ているなら、医療機関や保健所、精神保健福祉センターの相談窓口が使える

連休最終日の夜、まだ休みは終わっていないのに、もう明日からの仕事のことを考えて気持ちが重くなっている。休み明けの朝、体が鉛のように重くて、なかなか布団から出られない。そんな経験があるなら、まず知っておいてほしいことがあります。

甘えだと決めつけない

連休明けのつらさが、すべて五月病というわけではありません。ただ、大型連休が明けた頃に心や体の調子を崩す人がいることに、厚生労働省も注意を呼びかけています。新入社員や人事異動など環境の変化があった人が、新しい環境になじめず、なんとなく体調が悪い、やる気が出ない。こうした状態を「五月病」と呼ぶことがあります。

厚生労働省の「こころの耳」は、五月病について、正式な病名ではなく、医学的には「適応障害」や「抑うつ状態」などの病気と関係があるとされることが多い、と説明しています。「行きたくない」と感じる自分を、意志が弱いせいだと決めつける必要はありません。

今日からできる、休み明けの乗り切り方

連休明けの朝、まず確かめられることが一つあります。今日、体が動くかどうかです。

今日、体は動くか

体が動かない日

体調が悪いと伝えて休む、それだけでいい、という選択肢があります。

体が動く日

今日やることを一つか二つに絞り、先に小さく動いてみる方法があります。

体が動く日でも、気持ちが上向くのを待ってから一歩を踏み出せず、なかなか動き出せないことがあります。そんなときは、先に小さく動いてみてください。気持ちは、後から追いついてくることがあります。

何につまずいたかが気になって仕方がない。そんなときは、次に何を一つ変えられるかを考えてみてください。

連休の最終日に、明日着る服や持ち物をあらかじめ用意しておくと、朝に選んだり探したりする手間が減ります。休み明けの朝は、いつもより少し早めに家を出て、通勤に余裕を持たせるのも一つの手です。着いてすぐにいつも通りのペースで働けなくても、それでいいと考えておいてください。

もう少し立ち止まって自分の状態を見つめ直したいときは、noteの記事「『会社行きたくない』と思ったGW明けの朝に、止まれなかった私が伝えたい3つの自問」も参考にできます。

それでも辛さが続くなら、相談できる窓口がある

一日中気分が落ち込んでいる。何をしても楽しめない。眠れない、食欲がない、疲れやすい。こうした状態が続き、日常生活に大きな支障が出ているなら、それは連休明けだけの一時的な重さではないかもしれません。

国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」は、そうした状態が続く場合、自己判断をせずに、精神科や心療内科などの医療機関に相談するよう勧めています。内科などのかかりつけの医師や、保健所、精神保健福祉センターの相談窓口を使うこともできます。

我慢を重ねるより先に、そうした窓口につながる道があります。

※ 出典: 厚生労働省「こころの耳」働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト 職場のメンタルヘルスケア季節のコラム「5月「五月病」とのつきあい方」、国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」うつ病。

江原 和比己(えはらかずひこ)—— 産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会認定)/日本ブリーフサイコセラピー学会 正会員/かずな総合研究所 代表。IT領域で約25年のキャリアを経て産業カウンセラーに転身。100kmウルトラマラソン完走者。

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